“大戒”の読み方と例文
読み方割合
だいかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほ……なおたずねである。おのおのにも、よろこんで、大戒だいかいの席に列していただきたいということが、酒にでも、酔うているように聞えますか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唯識論ゆいしきろんとか、百法問答しょうとかいう難解なものすら、十二歳のころに上げてしまったし、十五歳の時には、明禅法印めいぜんほういんから、密法みっぽう秘奥ひおうをうけて、かつて、慈円僧正が大戒だいかいを授けた破例を
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれは、九歳ここのつで入壇して大戒だいかいを受けた叡山えいざんの範宴少納言だそうだ」と、学寮の同窓たちは、うすうす彼の生い立ちを知って、あまりな労働は課さなかったが、範宴は自分からすすんで、まきも割り
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)