その八代目のお孫さまのお子さまに、大国主神おおくにぬしのかみ、またの名を大穴牟遅神おおなむちのかみとおっしゃるりっぱな神さまがお生まれになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
かくてかんがうると大国主神おおくにぬしのかみは蛇を族霊トテムとして、他部族の女に通いしが、蛇を族霊とする部族の男と明かすを聞いて女驚くを見、じて絶ち去ったと見える。
素尊はははの国へ行くと称して、父の神の指命によって根国へ渡って行き、そこに年久しく住んでおられ、大国主神おおくにぬしのかみは後にその国を訪れて、結婚しまた宝物を持ってこられた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大国主神おおくにぬしのかみが海岸に立って憂慮しておられたときに「うなばらてらしてり来る神あり」
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と言って主張するものは、大国主神おおくにぬしのかみわにに皮を剥がれた兎を助けた話から
ところが菩比神ほひのかみは、下界へつくと、それなり大国主神おおくにぬしのかみの手下になってしまって、三年たっても、大空へはなんのご返事もいたしませんでした。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「あの川下に、山のように見えている青葉は、あれはほんとうの山ではないだろう。神主かんぬしたちが大国主神おおくにぬしのかみのお祭りをする場所ででもあるのか」
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)