“大傑作（だいけつさく）” の例文
周三は、此のモデルを得（え）て、製作熱を倍加（ばいか）した。屹度（きつと）藝術界を驚かすやうな一大傑作（だいけつさく）を描いて見せると謂ツて、恰（まる）で熱にでも罹（かゝ）ツたやうになツて製作に取懸（とりかゝ）ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) ／ 三島霜川(著)
血と肉で出來た大傑作（だいけつさく）へ何か氣に染まぬ事があつて、赤い繪の具皿を叩きつけたと言つた顏です。
銭形平次捕物控：030 くるひ咲 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)