外行よそゆき)” の例文
ただ俺は法律を学んだ為に、秩序とか規律とか云ふものの精神を聊か知得した。それが俺の外行よそゆきのときのかんむりとも衣服ともなつて、とにかく見かけだけは正確らしい姿にもなる。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
ところがある日の事、先生例の頭——頭に外行よそゆき普段着ふだんぎもないから例の頭に極ってるが——その例の頭を振り立て振り立て、太陽に照らしつけて往来をあるいていた。これが間違いのもとである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
若い船頭には、なまりと外行よそゆきの言葉とがチャンポンに出る。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小仙の着せかける外行よそゆきを着、シャンと帯を結んだ時
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もうそれで外行よそゆきの仕度万端が整ったのです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)