“墨形”の読み方と例文
読み方割合
すみがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わかい女が持出した、金蒔絵きんまきえの大形の見事な食籠じきろう……がたの菓子器ですがね。中には加賀の名物と言う、紅白の墨形すみがた落雁らくがんが入れてありました。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ、墨形すみがた落雁。これは加賀様のお国の名物ですってね。うちでも一度貰ったことがありました。阿母おっかさんは歯がいいから、こんな固いものでも平気でかじるんですよ」
半七捕物帳:22 筆屋の娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)