墓𥥔ぼこう)” の例文
しかし、それは神経の病的作用でもなく、勿論妖しい瘴気しょうき所業しわざであり得よう道理はない。すでに法水は、墓𥥔ぼこうの所在を知っていたのである。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「法水君、問題は、これで綺麗きれいさっぱり割り切れてしまったのだ。もう猶予ゆうよするところはない。算哲の墓𥥔ぼこうを発掘するんだ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ああ算哲の生存——。たしか、この事件の初夜には、地下の墓𥥔ぼこうから立ち上って来たに相違ない——。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)