トップ
>
堂摺連
>
どうするれん
ふりがな文庫
“
堂摺連
(
どうするれん
)” の例文
「二郎はまるで
堂摺連
(
どうするれん
)
と同じ事だ」と父が笑うようなまた
窘
(
たし
)
なめるような句調で云った。母だけは一人不思議な顔をしていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
山の手は書生さんの縄張りで例の
堂摺連
(
どうするれん
)
という名物の発生したのが二十三、四年頃のこと、これがまた大いに景気を煽った。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
いつも夜店の
賑
(
にぎわ
)
う
八丁堀北島町
(
はっちょうぼりきたじまちょう
)
の路地には片側に講釈の
定席
(
じょうせき
)
、片側には
娘義太夫
(
むすめぎだゆう
)
の定席が向合っているので、
堂摺連
(
どうするれん
)
の
手拍子
(
てびょうし
)
は毎夜
張扇
(
はりおうぎ
)
の響に
打交
(
うちまじわ
)
る。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
時の進むことの早さ、綾之助の
堂摺連
(
どうするれん
)
はみんな紳士中産階級以上の人になり、時世の潮流もおしなべて向上した。
竹本綾之助
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さながら
娘義太夫
(
たれぎだ
)
の
堂摺連
(
どうするれん
)
のように四方八方から詰め寄られて、さすが警保局長も哀れはかなく見えた時、この騒動にピリオドを打つように、けたたましく卓上電話のベルが鳴り出した。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
綾之助党は三田の慶応義塾と芝の
攻玉舎
(
こうぎょくしゃ
)
の生徒が
牛耳
(
ぎゅうじ
)
をとっていた。それが今日の
堂摺連
(
どうするれん
)
の元祖である。
竹本綾之助
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
“堂摺”で始まる語句
堂摺