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城隍廟
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じょうこうびょう
ふりがな文庫
“
城隍廟
(
じょうこうびょう
)” の例文
そのうちに、世高の体は自然とうごきだして、家の外へ出て
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
へ往った。城隍廟へ往ったところで、世高ははじめて気が
注
(
つ
)
いた。
断橋奇聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
のそば、
観音庵
(
かんのんあん
)
の家にもどると、彼はすぐさま身支度にかかった。胸に銀甲を当て、
琥珀色
(
こはくいろ
)
の
袍
(
ほう
)
に、
兜巾
(
ときん
)
をつけ髪をしばる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで、かの卒を見知り人にして、他の役人らが付き添って、近所の廟をたずね廻らせると、
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
のうちに大小の土人形がならんでいる。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これが
画端書
(
えはがき
)
でも
御馴染
(
おなじみ
)
の、名高い城内の
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
である。廟の中には参詣人が、入れ
交
(
かわ
)
り立ち交り叩頭に来る。勿論線香を献じたり、紙銭を焚いたりするものも、想像以上に大勢ある。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すでに、蔡九の命で彼は牢城の軍卒頭以下一隊の兵を、
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
の廟前に勢ぞろいさせ、しばらく待てと待たせてあるのだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
友恋しさに、彼はその日、
城隍廟
(
じょうこうびょう
)
の地内の
観音庵
(
かんのんあん
)
に住む
戴
(
たい
)
院長を訪ねてみた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“城隍廟”の解説
城隍廟(じょうこうびょう)は、城隍神を祭祀する為の廟所である。都市の外周に作られる「城」(城壁)と「隍」(堀)に対する信仰に始まる。中国文化では城隍神は都市の守護神で、その前身は水庸神である。ただしあまり神格は高くなく、『西遊記』などでは使い走りのような仕事をさせられていることが多い。
(出典:Wikipedia)
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
隍
漢検1級
部首:⾩
12画
廟
漢検準1級
部首:⼴
15画
“城隍”で始まる語句
城隍
城隍司