城間ぐすくま)” の例文
そうして知念ちねん城間ぐすくまの二派があって技を競ったといいます。顔料と染料とを巧みに合わせ用いたその技法に至っては、古今独歩のものでした。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
三百人の気の早い薩摩隼人さつまはやとが、支那人に見られまいとして、半年余の間、今帰仁なきじん城間ぐすくまに潜んでいたという事実をお聞きになったら、なるほどとうなずかれるでありましょう。
琉球史の趨勢 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
後にとまりまた城間ぐすくま、また後には国上くにがみ、近年は出ずというから、その記念の地を祭場としていたものと思われる。馬琴の『椿説弓張月』なども、この記事にった想像画を掲げている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)