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城寨
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とりで
ふりがな文庫
“
城寨
(
とりで
)” の例文
兄の正行が出陣の折、吉野の仮宮まで、行を共にして、そこから別れて
城寨
(
とりで
)
へ帰って来た三男の正儀は、戻るとすぐ、母の居間に姿を見せて
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城寨
(
とりで
)
の山々は急に湖のような
寂寞
(
しじま
)
になっていた。
跫音
(
あしおと
)
もさせぬ静かな一すじの列が、水の流るるように、総門のほうからここへ上って来るのが見えた。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この夏頃から、丞相には、渭水の北に
城寨
(
とりで
)
を築こうとなされているらしいが、なぜ
火水
(
ひみず
)
に
潰
(
つい
)
えぬ城をお造りにならぬかと、愚案を申しあげに来ましたのじゃ」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
するとまた、その人数の大部分、およそ二千余騎の兵が、一様に
城寨
(
とりで
)
から出払って、急に、東条、
龍泉寺
(
りゅうせんじ
)
、赤坂の一帯が、人まばらになったのを見た朝のことである。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
寨
漢検1級
部首:⼧
14画
“城”で始まる語句
城
城砦
城址
城下
城廓
城普請
城塞
城戸
城山
城壁