つき)” の例文
たとへばつきといふひらたいおわんのようなもの、それにふたのついたもの、またそのつきたかだいのついた高坏たかつきといふようなものなどたくさんありますが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
野獣の肉、谷川の魚、森のした貝、——そう云う物がさらつきうずたかく盛られたまま、彼の前に並べられた。若い女はほたりを執って、彼に酒をすすむべく、炉のほとりへ坐りに来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夜の奥の綾むしろは暖く、結燈台の油つきに油はなみなみとしている。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)