国民くにたみ)” の例文
旧字:國民
しかのみならず、親鸞を養い、子を育てている。もっと大きくいえば、このもと国民くにたみを、この汗とこの苗の功徳をもって養うているのじゃ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現実にはなにものをももたらしはしない、……われわれが死を決するところはそれとは違う、大義を顕彰するということはわれわれ自身の問題ではなく、この国民くにたみぜんぶの系体に関するのだ
菊屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
国民くにたみのこのまがつびは日の本し下忘れたる心ゆ来れり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
国民くにたみ皆血を流し口を噤みます時
国民くにたみは何を望める
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
世界の国民くにたみ
思えばかたじけなや苗の恩、何とぞ、わが家族たち丈夫に肥え、この日の本の国民くにたみかてやすらかにあるように、伸びてもれ、実って賜もれ、たのみ参らすぞ——と心に念じて、一つ植える
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滅びし国民くにたみのために、歌あまた
りとよめ大き国民くにたみ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
三代みよの帝と国民くにたみ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)