いつ)” の例文
新字:
いつかしき昔の父、おもかげに今し立ち、いさぎよしわが父やげに、昭和八年一月元旦、父の子は我は、ころばえて涙しながる。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ある時は安逸の中ゆ仰ぎ見るカントの「善」のいつくしかりし
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
いつくしや、若草野邊を
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
祖先みおやのため、その子らがため、わけても子らの子がため、ただ唱へ南無妙法蓮華經、いとほしと口にはらね、いつかしさまたただならね、ひたぶるのこの親ごころ、その子我
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)