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喫驚
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びっく
ふりがな文庫
“
喫驚
(
びっく
)” の例文
細川が入って来ても
頭
(
かしら
)
を上げないので、愈々
訝
(
いぶ
)
かしく
能
(
よ
)
く見ると
蒼
(
あお
)
ざめた
頬
(
ほお
)
に涙が流れているのが
洋燈
(
ランプ
)
の光にありありと
解
(
わか
)
る。校長は
喫驚
(
びっく
)
りして
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかし女が立ち止まり、「ここが邸でございます。主人からもお礼を申させます。どうぞお立ち寄りくださいまし」と、一軒の屋敷を指さした時には、
喫驚
(
びっく
)
りせざるを得なかった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
噂をすれば影とやらで、ひょっくり自分が現われたなら、升屋の老人
喫驚
(
びっく
)
りして
開
(
あ
)
いた口がふさがらぬかも知れない。「いったい君はどうしたというんだ」と
漸
(
やっ
)
とのことで声を出す。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「あいつにゃ
俺
(
おい
)
らも
喫驚
(
びっく
)
りした。こう
全然
(
まるで
)
猿猴
(
えてこう
)
だったからな」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“喫驚”の意味
《名詞》
喫 驚(きっきょう, きっけい, びっくり)
驚くこと。
(出典:Wiktionary)
喫
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
驚
常用漢字
中学
部首:⾺
22画
“喫驚”で始まる語句
喫驚仰天