“喜連川”の読み方と例文
読み方割合
きつれがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ御隠居の庶子しょしにあたる浜田はまだ島原しまばら喜連川きつれがわの三侯も、武田らのために朝廷と幕府とへ嘆願書を差し出し、因州、備前びぜんの二侯も、浪士らの寛典に処せらるることを奏請した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其のうち何処どこへ棄てたか葛籠を棄てゝ三右衞門は下総の在所へ帰って仕舞うと、根津七軒町の喜連川きつれがわ様のお屋敷の手前に、秋葉あきはの原があって、その原のわきに自身番がござります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
五万八千石久世くぜ大和守。——常州関宿の城主である。喜連川きつれがわの城主喜連川左馬頭——不思議のことにはこの人は無高だ。六万石小笠原佐渡守。二万石鍋島熊次郎。二万千百石松平左衛門尉。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)