喜蔵きぞう)” の例文
旧字:喜藏
柳屋は土地で老鋪しにせだけれども、手広くあきないをするのではなく、八九十軒もあろう百軒足らずのこの部落だけを花主とくいにして、今代こんだい喜蔵きぞうという若い亭主が、自分で売りにまわるばかりであるから
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)