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唐艸
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からくさ
ふりがな文庫
“
唐艸
(
からくさ
)” の例文
或日室生は遊びに行つた僕に、上品に赤い
唐艸
(
からくさ
)
の寂びた
九谷
(
くたに
)
の鉢を一つくれた。それから熱心にこんなことを云つた。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
唐艸
(
からくさ
)
模樣のやうな、文字のやうな、どうかしたら、若い時言ひ交した、女の名前だつたかも知れません」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わたしは
唐艸
(
からくさ
)
模様の外套を羽織つて
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
彼はその夕明りの中にしみじみこの折目のついた十円札へ目を落した。鼠色の
唐艸
(
からくさ
)
や十六
菊
(
ぎく
)
の中に朱の印を押した十円札は不思議にも美しい紙幣である。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかしだんだん近寄つて見ると、——僕のタクシイのへツド・ライトがぼんやりその車を照らしたのを見ると、それは
金色
(
きんいろ
)
の
唐艸
(
からくさ
)
をつけた、葬式に使ふ自動車だつた。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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するとあの
唐艸
(
からくさ
)
をつけた、葬式に使ふ自動車が一台、もう一度僕のタクシイの前にぼんやりと後ろを現し出した。僕はまだその時までは前に挙げた幾つかの現象を
聯絡
(
れんらく
)
のあるものとは思はなかつた。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
艸
漢検1級
部首:⾋
6画
“唐”で始まる語句
唐突
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍