“唐崎”の読み方と例文
読み方割合
からさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれ叡山えいざんです。彼が比良です。彼処あすこう少し湖水に出っぱった所に青黒あおぐろいものが見えましょう——彼が唐崎からさきの松です」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
唐崎からさきの一ツ松からその辺りは、いちめんにきれいな真砂まさごと松原のなぎさだった。波打際のしぶきを離れるや否、彼はいっさんにその松原へ駈け込んだ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この作業仮説に従えば「唐崎からさきの松は花よりおぼろにて」も、松と花との対立融合によって立派に完結しているので
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)