“からさき”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
唐崎	83.3%
辛崎	16.7%

唐崎

この作業仮説に従えば「唐崎（からさき）の松は花よりおぼろにて」も、松と花との対立融合によって立派に完結しているので

俳諧の本質的概論 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)

その頃は唐崎（からさき）の松も千年の緑を誇つてゐたのであらう。膳所（ぜぜ）の城もその瓦甍影を水に醮（ひた）してゐたであらう。

湖光島影：琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) ／ 近松秋江(著)

辛崎

ささなみの志賀（しが）の辛崎（からさき）幸（さき）くあれど大宮人（おほみやびと）の船（ふね）待（ま）ちかねつ　〔巻一・三〇〕　柿本人麿

万葉秀歌 (新字新仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

志賀の辛崎（からさき）明神を志賀寺の上人すなわち八十三歳で貴女に恋慕したという珍しい老僧の後日譚（ごじつだん）にしてしまった。

山の人生 (新字新仮名) ／ 柳田国男(著)