トップ
>
哀号
>
あいごう
ふりがな文庫
“
哀号
(
あいごう
)” の例文
旧字:
哀號
男は
哀号
(
あいごう
)
して命乞いの必死をみせた。泣いていうには、ことし九十になる老母がおり、老母を養うための出来心であったと
口説
(
くど
)
く。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
打てば血が流れ、その
哀号
(
あいごう
)
の声はあたりの森に
木谺
(
こだま
)
して、凄惨実に
譬
(
たと
)
えようもなかった。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ただちに
喪
(
も
)
を発し、泊中の者は頭巾に
喪章
(
もしょう
)
をつけ、また
宛子台
(
えんしだい
)
の上には黒い
喪旗
(
もき
)
が掲げられ——一山、
哀号
(
あいごう
)
のうちに沈みきった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宗治の犠牲によって、はからずも自分たちのその命が救われたことを狂喜した
哀号
(
あいごう
)
でもなかった。彼らはそれほど利己でもない無情でもない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蔡和は、
哀号
(
あいごう
)
して、
甘寧
(
かんねい
)
や
闞沢
(
かんたく
)
も自分と同腹なのに、自分だけを斬るのはひどいと喚いたが、周瑜は笑って
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
船も装備もみな失い、あげくに、指揮者黄安も賊に生け捕られ、散々なていで
済州
(
さいしゅう
)
へ逃げ帰った官兵は、ただ事の
顛末
(
てんまつ
)
を奉行所の門へ
哀号
(
あいごう
)
し合うだけだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁紹も怒って、田豊を血祭りにせんと猛ったが、諸人が
哀号
(
あいごう
)
して、助命を乞うので
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孔明の
訃
(
ふ
)
が報じられて、成都宮の内外は、
哀号
(
あいごう
)
の声と悲愁の思いに閉じられ、帝
劉禅
(
りゅうぜん
)
も皇后も日夜かなしみ嘆いていた折なので、この直後の変に対しても、いかに裁いてよいか、判断にも迷った。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
号
常用漢字
小3
部首:⼝
5画
“哀号”で始まる語句
哀号悲泣
哀号泣訴