“あいごう”の漢字の書き方と例文
語句割合
哀号100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗治の犠牲によって、はからずも自分たちのその命が救われたことを狂喜した哀号あいごうでもなかった。彼らはそれほど利己でもない無情でもない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡和は、哀号あいごうして、甘寧かんねい闞沢かんたくも自分と同腹なのに、自分だけを斬るのはひどいと喚いたが、周瑜は笑って
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船も装備もみな失い、あげくに、指揮者黄安も賊に生け捕られ、散々なていで済州さいしゅうへ逃げ帰った官兵は、ただ事の顛末てんまつを奉行所の門へ哀号あいごうし合うだけだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)