咽泣むせびな)” の例文
といいかけて咽泣むせびなき、懐より桃色の絹の手巾ハンケチをば取り出でつつ目をぬぐいしを膝にのして、うらめしげにみまもりぬ。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お松が咽泣むせびなきをしてしまいました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)