呵責かせき)” の例文
故障続出して、心痛常に絶ゆることなかりし、かかる有様ありさまなれば残余の人夫に対しては、あるいは呵責かせきし、あるいは慰撫いぶし、したがって勢い賃金を増すにあらざれば
われ、即ち匇惶そうこうとして伴天連ばてれんの許に走り、「るしへる」が言を以てこれに語りたれど、無智の伴天連、かえってわれを信ぜず。宗門の内証にそむくものとして、呵責かせきを加うる事数日なり。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)