吾室わがへや)” の例文
朝早く床の上に起き直って、向うの三階の屋根と吾室わがへや障子しょうじの間にわずかばかり見える山のいただきを眺めるたびに、わが頬のいさぎよく剃り落してあるなめらかさをで廻してはうれしがった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)