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吊臺
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つりだい
ふりがな文庫
“
吊臺
(
つりだい
)” の例文
新字:
吊台
「ところで源助さん、あの
吊臺
(
つりだい
)
を擔いで谷中へ行つた人足の名前が此處にはないやうだが、解つてゐるだらうね」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「町内の十一屋に頼みました。駕籠や
吊臺
(
つりだい
)
ぢや面白くないから、古風に飾り馬にしようといふ話で——」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「三千兩の
吊臺
(
つりだい
)
は何處に置いたんだ。最初は店先、喧嘩が始まつたんで奧へ入れた——成程ね。それから大雨だらう、——雨が先か、喧嘩が先か、三千兩の吊臺が先か」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その上無くなつた千兩箱が、私共の離屋に預つた
吊臺
(
つりだい
)
から出て來ましたので、妙に氣まづいことになり、昨夜などは伜を
始
(
はじ
)
め私共まで、一と晩見張られて居たやうなもので
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
千兩箱の
吊臺
(
つりだい
)
を
擔
(
かつ
)
いで來た人足は、
陽
(
ひ
)
のあるうちに、番頭の源助と一緒に深川へ引取つた。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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二臺の
吊臺
(
つりだい
)
で富坂町の千本殿御住居に持込んだのは三日前、何分身にも世にも換へ難い大事の品ではあり、一刻も目を離すわけに行かないので、主人名代として拙者が詰めかけ、千本殿共々
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
奉納の品々はそれ/″\三方に載せて
吊臺
(
つりだい
)
に納め、島五六郎自身前驅を承はり、千本金之丞は後衞として、半藏門を立ち出で、足輕十騎を從へて、富坂町の此處へ落着いたのは三日前の夕刻
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先祖の
菩提
(
ぼだい
)
寺なる春徳寺改築のために、
祠堂金
(
しだうきん
)
三千兩を寄進することになり、その日出入りの
鳶頭
(
かしら
)
が宰領で人足に擔がせた
吊臺
(
つりだい
)
、三つの千兩箱を積み、阿波屋三郎兵衞夫婦が、娘お由利とともに
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
吊
漢検準1級
部首:⼝
6画
臺
部首:⾄
14画
“吊”で始まる語句
吊
吊下
吊橋
吊皮
吊洋燈
吊上
吊台
吊籠
吊鐘
吊革