“吉隠”の読み方と例文
読み方割合
よなばり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉隠よなばり浪柴なみしば」は、大和磯城しき郡、初瀬はせ町の東方一里にあり、持統天皇もこの浪芝野なみしばぬのあたりに行幸あらせられたことがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
吉隠よなばりの峠下がりで、足を休めていた旅法師の、つい涼風に、うかとしていた間の不覚だった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇女と皇子との御関係は既に云った如くである。吉隠よなばり磯城しき郡初瀬町のうちで、猪養の岡はその吉隠にあったのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)