吉城よしき)” の例文
住君がその本場と言われる吉城よしき上宝かみたから村を数回旅行せられて、永い間注意せられたにもかかわらず、まだ牛蒡種に憑かれたという者を見られた事もなく
また荒野の字を避けていろいろほかのめでたい字を用いたのは、荒が一方に凶作を意味する不吉の文字であるからで、飛騨ひだ荒城あらき郡を吉城よしき郡と改めたのと同じ例である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
東南は信濃南安曇みなみあずみ郡安曇村、一歩転ずれば飛州吉城よしき上宝かみたから村、海抜約三千百十米突、従来最高峰と認められていた、南穂高をしのぐ事実に一百余米突、群峰の中央に聖座しているから
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
いったん官有地として処分済みの山林も古来の証跡にかんがみ、人民の声にもきいて、さらに民有地に引き直された場合は他地方にも聞き及ぶむねを申し立て、その例として飛騨国、大野、吉城よしき
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
神河内の在るところは氷柱つららの如き山づたいの日本アルプスの裏で、信濃南安曇郡が北にちぢまって奥飛騨の称ある、飛騨吉城よしき郡と隣り合ったところで、南には徳本とくごう峠——松本から島々しましまの谷へ出て
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
飛騨吉城よしき国府こくふ村大字宮地字ゴウラ
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ヂクヂクボウズ 飛騨吉城よしき
イタンドリ 飛騨ひだ吉城よしき