合力がふりよく)” の例文
物語ものがたむかし其許そのもとに金子を用立し事も有により昔を忘れ給はずは斯の如く難儀せし間少しの合力がふりよくあづかたくことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
送りけるが此喜八もとより實體じつていなる者故にこまればとて人に無心合力がふりよくなどはけつして云し事なくかすか渡世とせいにても己れが果福くわふくなりと斷念あきらめ其日を送りけるされば喜八は吉之助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かはして別かれしにあらずや然るに此間このあひだも六兩三分と言金子を譯なく合力がふりよくし間もなく其形にて又々まゐらるゝ事餘りなる仕方なりむかしとは違ひ今は眞面目まじめに日々の利潤りじゆんを以て其日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)