“台尻”の読み方と例文
読み方割合
だいじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の壮士はかおを見合せました。それは彼等を気にさせるのも道理で、その物音は能登守が鉄砲の台尻だいじりを板の間に軽く落した物音でありました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
毛皮を頭からかぶった真先まっさきにとんできた人間が、銃の台尻だいじりで熊の尻ぺたをひっぱたいて、嬉しそうに叫んだ。その声は、丁坊をたいそうおどろかせた。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼らは叫びながら、胸を垣のように連ねて機械の間を押して来た。場内の工人たちは押し出された。印度人の警官隊は、銃の台尻だいじりを振り上げて押し返した。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)