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可憐
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しおら
ふりがな文庫
“
可憐
(
しおら
)” の例文
が、また娘分に仕立てられても、奉公人の謙譲があって、出過ぎた
酒場
(
バア
)
の給仕とは心得が違うし、おなじ勤めでも、芸者より一歩
退
(
さが
)
って
可憐
(
しおら
)
しい。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「武蔵に似て、負けない口をきく小僧
弟子
(
でし
)
だ。だが、涙をためて、師の肩持ちをするところは
可憐
(
しおら
)
しい。武蔵が死んだら、わしを頼って来い、庭掃きにつかってやる」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのころの葉子には、まだ娘気の
可憐
(
しおら
)
しさや、文学少女らしい
矜
(
ほこ
)
りもあった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
『——と、大概、極めつけて来るだろうと思ったから、何もいわずに、行こうと思ったが、酔いつぶれの
仮面
(
めん
)
をかぶって、
一言
(
ひとこと
)
、礼に来ただけでも、
可憐
(
しおら
)
しいと思ってくれ』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おばさんよ……」と、
鄒淵
(
すうえん
)
がすぐその傍らから。「そんなにうれしいのかい、おれたちの助太刀がよ。こんな
可憐
(
しおら
)
しいおばさんなんて、ついぞ見たことはねえの。なア
鄒潤
(
すうじゅん
)
」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その美貌と、身ごなしの
可憐
(
しおら
)
しさに、眼を
瞠
(
みは
)
ったのである。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“可憐”で始まる語句
可憐想
可憐也
可憐児
可憐相
可憐小女去邀賓
可憐春半不還家