“古鉄”のいろいろな読み方と例文
旧字:古鐵
読み方割合
ふるがね60.0%
ふるかね20.0%
ふるてつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを以て秀忠を撃てといった。嘘であろう筈はない。そんな嘘をいったって彼に何のとくもないことだから。——しかし、鉄砲はおろか古鉄ふるがねのかけらも出て来ないというのはどうしたわけだろうか。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうとうなんだか見定めの附かない物になつて、陶器の欠けや、古鉄ふるかねや、すたれた家の先祖の肖像と一しよに、大道店だいだうみせに恥を晒して終つたのである。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
おとこは、無造作むぞうさに、毎日まいにち、ぼろくずや、古鉄ふるてつなどをいじっているあらくれたで、かれした、金銀細工きんぎんざいくかざりとさかずきとを、かわるがわるってながめていました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)