“口応”の読み方と例文
読み方割合
くちごた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな生意気なまいき口応くちごたえをするもんじゃありません。言葉だけでひとをやりめればどこがどうしたというんです、馬鹿らしい。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どんな無理も不平も、その場では、良人へ口応くちごたえはせぬ妻であった。いや時代の家風かふうだったといってよい。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お前の嫁入り仕度は品川でしてくれるつてんだからと兄の豊太郎がとりなし顔で云つた、いやですよ、誰があんな田舎ばくちみたいなやつに、と口応くちごたへするおきよは、家の中で
一の酉 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)