双翼さうよく)” の例文
飄々へうへうたる天地の一沙鴎いちさおうかくて双翼さうよくおもひはらんで一路北に飛び、広瀬河畔ひろせかはんに吟行する十日、神威犯しがたき故苑の山河にまみえんがために先づ宮城野の青嵐に埃痕あいこんを吹き掃はせて、かくて
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あはれ、眞白き双翼さうよくは、たゞ徒らに廣ごりて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)