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又聞
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またぎ
ふりがな文庫
“
又聞
(
またぎ
)” の例文
そのような大小
不揃
(
ふぞろ
)
いの物があるわけはないから、すなわちこれも
又聞
(
またぎ
)
きの場合の
掛値
(
かけね
)
であったことを、想像しえられるのである。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
筑前がさい前、得意になって話された
大明
(
だいみん
)
の知識は、於福が幼少のとき、父の茶わん屋捨次郎から聞いたはなしの
又聞
(
またぎ
)
きではないかの。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又聞
(
またぎ
)
きにしたくらいの人の秘密をおもしろ半分に振り回し、
下世話
(
げせわ
)
にいう
肘鉄
(
ひじてつ
)
を食わせたはしたない女の話なぞに興がって
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
さっきお話の本町の彦三郎の娘のこと、つい小僧から
又聞
(
またぎ
)
きでございまして、まことに失礼を致しました。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
子供達からの
又聞
(
またぎ
)
きだが、話の中のいくつかの出来事から、わたしは、少くともそう判断したのさ。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
▼ もっと見る
もっとも自分も
又聞
(
またぎ
)
きであるから断然とこうであろうとはいえぬが、調査した人はある種の役人であったから、こういうふうな口碑伝説にはおおいに重きをおかなかったかもしれぬ。
東奥異聞
(新字新仮名)
/
佐々木喜善
(著)
話が
又聞
(
またぎ
)
きで、これ以上の事は何も分らない。この事を聴いた時には、すぐにも瀬戸へ出かけて、も少し前後の様子を尋ねたいと思ったが、
何分
(
なにぶん
)
にも暇がなかった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
又
常用漢字
中学
部首:⼜
2画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“又”で始まる語句
又
又候
又々
又者
又六
又蔵
又兵衛
又一
又市
又八