“南洲”の読み方と例文
読み方割合
なんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また南洲なんしゅう自身についていえば、ようによりては外貌がいぼうおそろしい人のようにも思われ、あるいは子供も馴染なじむような柔和にゅうわな点もあった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
間もなく南洲なんしゅう終焉しゅうえんの地というのに辿り着いて俥から下りた。大将がかくれていた岩崎谷いわさきだに洞窟どうくつにも敬意を表した。引き返して城山へ登りながら
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
南洲なんしゅうの死も八千の子弟の運命も彼にはなんの交渉もなく、西南役は何よりも彼の大切なオブチをとり去ったものとして彼に記憶されるのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)