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十歳
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とう
ふりがな文庫
“
十歳
(
とう
)” の例文
先々代の姪の子で、
十歳
(
とう
)
で
孤児
(
みなしご
)
になったお夏に、佐渡屋の女主人や娘達、奉公人達まで殺す動機があろうとも思われません。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お杉は重蔵に比べると、殆ど
十歳
(
とう
)
ばかりの姉であったが、
何時
(
いつ
)
か
此
(
この
)
二人が
狎
(
なれ
)
馴染
(
なじ
)
んで、一旦は山の奥へ身を隠した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それが、
九歳
(
ここのつ
)
か
十歳
(
とう
)
の時、大地主の白井様が盛岡から
理髪師
(
とこや
)
を一人お呼びなさるといふ噂が、恰も今度源助さんが四年振で来たといふ噂の如く、異様な
驚愕
(
おどろき
)
を以て村中に伝つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『え、それがどうした? やっぱり解らんじゃあないか? この穴は横が七八寸で縦が一尺五寸ばかりしかない。とても普通の女がこれだけの間から通れるものじゃあない。いくら痩せていても高々
十歳
(
とう
)
までの子供がやっと通れるくらいじゃあないか!』
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
「お早やう、——と言ひてえが、もう晝過ぎだぜ。それにしても、大層な變りやうだなお葉さん。女は化物だといふが、全く
十歳
(
とう
)
は若く見えるぜ」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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平次は妙に
義憤
(
ぎふん
)
に燃えます。評判の惡い山崎屋勘兵衞だけなら兎も角、何にも知らぬ、
十歳
(
とう
)
の少年を殺したのは、どんな動機があつたにしても許して置けない氣持だつたのです。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
持つて居る筈はありません。尤も、伜の勘太郎はお守と
迷子札
(
まひごふだ
)
を入れた巾着を持つて居りましたが、
十歳
(
とう
)
にもなつて、迷子札でもあるまいと、近頃は巾着ごと納屋の
用箪笥
(
ようだんす
)
へ入れてある筈で——
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
隱居勘兵衞の
棺
(
くわん
)
を据ゑて、型の如く飾つた奧の八疊の隣、納戸代りに使つて居る長四疊には、當主勘五郎の伜勘太郎、たつた
十歳
(
とう
)
なつたばかりの一粒種が、
無慙
(
むざん
)
な死骸になつて横たはつて居たのです。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“十歳”の意味
《名詞》
十歳(とお、ジ(ュ)ッサイ)
生後10年目又は10年を経過した年齢の称。
(出典:Wiktionary)
十
常用漢字
小1
部首:⼗
2画
歳
常用漢字
中学
部首:⽌
13画
“十歳”で始まる語句
十歳下
十歳位