北番所きた)” の例文
この月は北番所きたの月番だが、何といっても消口けしくちをとったのは俺のほうが先き。気ぶっせいかも知れねえが、常式通り相調べということにしてもらおうか。
象のそばに寄って、じぶんの身体を柵にして、油断なく立構たちかまえているところへ、ドヤドヤと北番所きたの出役。
目ッぱの吉五郎のほうは、享和きょうわ三年、同じく延命院の伏魔殿を突きとめ、悪僧日潤にちじゅんって押えたお手先。これで、北番所きた名題なだいどころが全部顔が揃ったわけ。
乙平が番屋へ訴え出、番屋から北番所きたへ。