北璿ほくせん)” の例文
鈴木正三すずきしやうざうの同一の怪談を発見し得べし。唯北璿ほくせんはこの話に現実主義的なる解釈を加へ、超自然を自然に翻訳ほんやくしたり。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
大阪の画工北璿ほくせんの著はせる古今実物語ここんじつものがたりと云ふ書あり。前後四巻、作者の筆に成れる揷画さしゑまじふ。格別稀覯書きかうしよにはあらざれども、いささ風変ふうがはりのおもむきあれば、そのあらましを紹介すべし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)