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匇忙
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そうばう
ふりがな文庫
“
匇忙
(
そうばう
)” の例文
しかしいざ書かうとなると、
匇忙
(
そうばう
)
の際でもあり、どうも気乗りがしませんから、この手紙で
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
りたいと思ひます。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕も
大抵
(
たいてい
)
の売文業者のやうに
匇忙
(
そうばう
)
たる暮しを営んでゐる。勉強も中中思ふやうに出来ない。二三年
前
(
ぜん
)
に読みたいと思つた本も未だに読まずにゐる
始末
(
しまつ
)
である。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
李九齢
(
りきうれい
)
は窓前の流水と枕前の書とに悠悠たる
清閑
(
せいかん
)
を領してゐる。その点は甚だ羨ましい。僕などは売文に
餬口
(
ここう
)
する為に年中
匇忙
(
そうばう
)
たる思ひをしてゐる。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
匇
部首:⼓
5画
忙
常用漢字
中学
部首:⼼
6画
“匇”で始まる語句
匇々
匇卒
匇惶
匇匇
匇
匇皇
匇々不一