劍突けんつく)” の例文
新字:剣突
「へツ、三輪の親分とお神樂の清吉も神妙な顏をして裏口から入つて行きますぜ。同じ劍突けんつくを食はされるんだらう、——宜い氣味だ」
電話口で交換手に呶鳴りつけることもなければ、誂へた辨當が遲いと言つて給仕に劍突けんつくを喰はせることもない。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
わたしかんがへる權利けんりがあつてよ』とあいちやんが劍突けんつくはせました、すこ煩悶懊惱むしやくしやしてゐたものですから。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)