劉伶りゅうれい)” の例文
劉伶りゅうれいという支那の昔の大酒飲は、鶏肋けいろくという旨い言葉を発明したが、志賀高原は畢竟ひっきょう高原の鶏肋なるものであろうか。
むかし、孔孟こうもう以後、劉伶りゅうれいという賢者がいた。この賢者、つねにすきくわ)を杖として、天下に道を説いてあるき
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹林の七賢の筆頭劉伶りゅうれいは、かつて酒渇を病んだことがある。酒渇というのは、いまの酒精中毒のことであろう。それでも、女房の顔さえ見れば『酒を出せ、酒を出せ』とせがむのだ。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)