前講ぜんこう)” の例文
唯今御主人から御説明がありました通り、今晩のお話は六朝りくちょう時代から始める筈で、わたくしがその前講ぜんこうを受持つことになりました。
ところが、ある日の高座で前講ぜんこうのなんとかいう若い講釈師が朝鮮軍記の碧蹄館へきていかんの戦いを読んだのです。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ははは、これはひどい。わたしに前講ぜんこうをやらせるのか。まあ、仕方がない。話しましょう」
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)