判切はっき)” の例文
容貌ようぼうもとより服装なりから歩きつきに至るまでことごとく記憶の鏡に判切はっきりと映った。それでいて二人とも遠くの国にいるような心持がした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ええ、ほかの事ならですが、それだけは御免ごめんです」と自分は判切はっきり云い切った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)