ねたば)” の例文
梶子の附け人で用心棒で、かつは梶子の監視人でもある、ねたば三十郎は梶子の家から、約二町ほどへだっている、同じ町内に住んでいた。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ねたば三十郎と申す仁で。……おおそうそう刃氏と、梶子様とはご懇意の筈、一緒に青塚を攻めました際、お味方くだされた筈でござったな。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……が、姓をねたばと申すほどあって、恋も怨みも人一倍、深く感ずる拙者でござれば、梶子様にも民弥殿にも、ご用心肝要でござりましょうよ。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)