“出町(でまち)” の例文
富山県でも南部の出町(でまち)附近では、クソスズメという名さえ行われている。そんなにまで馬鹿にせずともよかろうにと、雀を見るたびに私は笑止に感じる。
嘗て一度眺め賞してより終生忘れることの出來ないやうに思つた彼の出町(でまち)橋のあたりの寂しい町端の光景の如きは、今日再び尋ねやうとしても尋ねる事の出來ぬものとなつてゐる。
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
漆器では城端(じょうはな)が白漆(しろうるし)を使うので有名ですが、仕事は盛ではありません。出町(でまち)、戸出(といで)、福野、福光(ふくみつ)、井波(いなみ)などの町々は、あるいは木綿、あるいは麻布、あるいは紬(つむぎ)で、見るべき品を産します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)