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出会
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でく
ふりがな文庫
“
出会
(
でく
)” の例文
旧字:
出會
ところで、旅行は近藤君と一緒に、八月一っぱいやることにして、この二十六日に、インテルラーケンで
出会
(
でく
)
わす約束になっている。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
それがどうだろう、全く偶然、その美味いたいに、はからずも
出会
(
でく
)
わしたものだからたまらない。意外な掘り出しものに驚いた。
明石鯛に優る朝鮮の鯛
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
手古舞姿の美しいのを見ても、私は腹が立って腹が立って、——その上長吉と一緒に聖堂裏で逢引しているのに
出会
(
でく
)
わすと、矢も
楯
(
たて
)
もたまらなかった。
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私が子供たちをつれて自然林へ図画を書かせに歩いていたとき、トルコ帽の彼に
出会
(
でく
)
わしたのである。
我が人生観:08 (八)安吾風流譚
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
私は今こそ本当に直接にヒタと本当の問題に
出会
(
でく
)
はした。それは社会と云ふ大きなものに包まれたいろ/\なものについての疑問である。それは痛切な私の問題である。
人間と云ふ意識
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
▼ もっと見る
「また
此奴
(
こいつ
)
に
出会
(
でく
)
はしたんだな。」職工はいきなりその原稿を
卓子
(
テーブル
)
の上に叩きつけた。「此奴から逃げ出したいばかりに、わざわざ倫敦
下
(
くだ
)
りまで出掛けて来た俺ぢやないか。」
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで
薬缶
(
やかん
)
だ。その
後
(
ご
)
猫にもだいぶ
逢
(
あ
)
ったがこんな
片輪
(
かたわ
)
には一度も
出会
(
でく
)
わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大降りにでも
出会
(
でく
)
わさなければ泊り込むものは殆んど無いそうで、宿帳を開けて見ても、知った名前はとんと見当らない。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
しかし、漢方医の良伯に偶然二人だけで
出会
(
でく
)
わすことになったのは運命というものであろう。
明治開化 安吾捕物:10 その九 覆面屋敷
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
街道をまた南へむかうと、さすがの名勝も冬になれば、人っ子一人
出会
(
でく
)
わさない、景はますます壮大になって、対岸のロートシュトックが眉にせまる。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“出会”で始まる語句
出会頭
出会面