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凭掛
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もたれかか
ふりがな文庫
“
凭掛
(
もたれかか
)” の例文
だが、そこには栗鼠の毛皮の外套をつけた、僕にたいする
敵愾心
(
てきがいしん
)
を青ざめた顔面に浮べた女性が寝台の柱に
凭掛
(
もたれかか
)
っていた。
東京ロマンティック恋愛記
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
半ば渡った処、御城に向いた、欄干に、松を遠く、船を近く
彳
(
たたず
)
んで、
凭掛
(
もたれかか
)
ったが、
熟
(
じっ
)
として頬杖を
支
(
つ
)
いて、人の
往来
(
ゆきき
)
も世を隔てたごとく、我を忘れた体であった。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
威
(
おどか
)
しては
不可
(
いけな
)
い。何、黒山の中の赤帽で、そこに腕組をしつつ、うしろ向きに
凭掛
(
もたれかか
)
っていたが、宗吉が顔を出したのを、茶色のちょんぼり
髯
(
ひげ
)
を
生
(
はや
)
した小白い横顔で、じろりと
撓
(
た
)
めると
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
凭
漢検1級
部首:⼏
8画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“凭”で始まる語句
凭
凭懸
凭竹
凭出
凭背