凄者すごもの)” の例文
それが、あだなを蒋門神しょうもんしんという稀代きたいなのっぽで、身のたけ九尺余り、槍も棒も、けんも脚もきくという凄者すごもの
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別段、惚れているという訳ではないけれども、あの可愛い桃割髪ももわれの娘が弐千円のお金と一所に、あの凄者すごものらしい青年に見す見す引っさらわれて行くのを、黙って見ている訳にはドウしても行かなかった。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)