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冬靄
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ふゆもや
ふりがな文庫
“
冬靄
(
ふゆもや
)” の例文
鉄
(
かね
)
の橋のそばの富竹という寄席には、横浜生え抜きの
落語家
(
はなしか
)
桃太郎と
千橘
(
せんきつ
)
の招き行燈が、
冬靄
(
ふゆもや
)
のなかに華やかな灯の色を見せて揺れていた。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
かぶとは背に負い、烏帽子だったので、まだうらうらと
冬靄
(
ふゆもや
)
の高きにはあがっていない太陽が彼の顔をまともから染めていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冬靄
(
ふゆもや
)
が紫にうるんだような色の絹のカーテンが、一枚ガラスの広い窓に垂れかけられて、しっとりと光っているところに金文字でカフェーナショナルと表わしてあった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
冬靄
(
ふゆもや
)
の空には、一粒一粒に、星が
滲
(
にじ
)
んでいた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冬
常用漢字
小2
部首:⼎
5画
靄
漢検1級
部首:⾬
24画
“冬”で始まる語句
冬
冬籠
冬瓜
冬青
冬枯
冬至
冬季
冬日
冬木
冬分