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其処
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そのところ
ふりがな文庫
“
其処
(
そのところ
)” の例文
旧字:
其處
男尊女卑の
陋習
(
ろうしゅう
)
に安んじて遂に悟ることを知らざるも固より
其処
(
そのところ
)
なり、文明の新説を聞て釈然たらざるも怪しむに足らずと
雖
(
いえど
)
も、今の新日本国には自から新人の在るあり
新女大学
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
わたくしは散歩したいにも
其処
(
そのところ
)
がない。尋ねたいと思う人は皆先に死んでしまった。風流絃歌の巷も今では音楽家と舞踊家との名を争う処で、年寄が茶を
啜
(
すす
)
ってむかしを語る処ではない。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
琵琶滝を過ぎ、かねて聞く狂人の
様
(
さま
)
を一見し、かつは己れも平生の風狂を療治せばやの願ありければ、折れて
其処
(
そのところ
)
に
下
(
くだ
)
るに、聞きしに違はず男女の狂人の
態
(
さま
)
、見るもなか/\に
凄
(
すご
)
くあはれなり。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
吉原田圃の全景を眺めるには
廓内京町
(
くわくないきやうまち
)
一二丁目の西側、お歯黒溝に接した娼楼の裏窓が最も
其処
(
そのところ
)
を得てゐた。この眺望は幸にして「今戸心中」の篇中に委しく描き出されてゐる。即ち次の如くである。
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“其処”で始まる語句
其処此処
其処等
其処辺
其処彼処
其処許
其処々
其処中
其処迄
其処是処
其処等中